「高齢者、女性、子供等の弱者の安全確保は、安全安心な社会の要である。」との認識の下、警察による取締りに加え、安全安心の確保に係る諸対策を推進していますが、管内の刑法犯認知件数は年々改善しているにもかかわらず、高齢者を狙った特殊詐欺は増加傾向が続き、子供等の弱者に対する声かけ事案の発生や、先般も市内で強制わいせつ事件が発生するなど治安が良くなったことを実感している市民は多くないのでないかと懸念しています。

　この刑法犯認知件数の大幅減少という安全の指標の改善と、不安感の継続、安心感の不足という状況を、先に述べたとおり、安全と安心の乖離という状態にあるとすれば、これからどう対応していくかが今後の課題であると認識しています。
　その上で、安全安心の継続的確保のために、不可欠な安全安心の大きな担い手になっている防犯ボランティア等の活動を飛躍的に増加させ、市民が刑法犯認知件数の減少というような、治安改善を認識できる情報や地域の取り組みが犯罪抑止に大きな効果を与えていることなどの「情報の発信・共有」が出来きればと考えています。

　今後、随時、これらの活動について様々な広報媒体を活用し御紹介したいと思っておりますので、引き続き「安全安心」のための御支援をよろしくお願いします。

三田警察署長　道家　利幸