昨年の有馬警察署管内における犯罪情勢は、暫定値ではありますが刑法犯認知件数は若干減少傾向にあるものの、人の貴重な財産を奪うだけではなく、人の心を深く傷つける許しがたい犯罪「特殊詐欺」被害の増加に歯止めがかかっておりません。
近年の犯罪は、高額報酬などをうたう闇バイトをはじめとする匿名流動型犯罪グループ等による悪質凶悪な強盗等事件や、狡猾な犯罪集団によるSNSを介した投資詐欺やロマンス詐欺など犯人と対面することなく財産を奪う悪質巧妙な犯罪が増加しており、犯罪情勢は極めて憂慮すべき状況下にあります。
このような悪質な犯罪被害に遭わないためにも、皆様お一人お一人が「特殊詐欺」をはじめとする悪質な犯罪手口を広く知って頂きますとともに、特殊詐欺被害のみならず、今一度、「地域の絆」「家族の絆」で犯罪被害に遭いにくいまちづくりや被害に遭わないのための防犯意識の高揚と犯罪抑止に向けた様々な活動に御理解ご協力を宜しくお願いいたします。
また、当署管内では昨年末から主要県道において交通死亡事故や重傷交通事故が連続発生しています。
中でも日没後、日の出前の時間帯に歩行者の方が関係する痛ましい事故が増加していますので、ドライバーの方は早めのライト点灯に心掛けるとともに、歩行者の方も一緒になった横断歩道合図(アイズ)運動プラスにより、横断歩道横断中の悲惨な交通事故を招くことのないようご協力をお願いいたします。

有馬警察署長 阿部 義樹
サイバー事案の被害にご注意を!!
【特殊詐欺等 ~こんな手口に注意!】
① ニセ警察官からの電話に注意!
〇〇警察です。あなたの口座が犯罪に使われています。このままでは、あなたを逮捕することになります。あなたの口座を調べる必要があります。
その後、SNSに誘導され、ニセ警察手帳やニセ逮捕状を示すこともあります。
☆ポイント
・ 警察がお金の要求やSNSでの連絡は一切しません!
・ 「ネットバンキングを開設して」は詐欺!
② SNS型投資・ロマンス詐欺に注意!
SNS型投資詐欺~SNSで、著名人、投資アナリストをかたり投資話を持ち掛けてきます。
SNS型ロマンス詐欺~SNSを通じて交信を重ね、恋愛感情や親近感を持たせ、お金をだましとるという手口です。
☆ポイント
・ マッチングアプリやSNS上での投資話、相手と直接あったことがない投資話は詐欺!
・ 他人名義の口座への振り込み要求は詐欺!
③ サポート詐欺(偽セキュリティー警告)に注意!
パソコンを操作していると突然、ウィルス感染の表示が出て、大音量の警告音がなる。画面上のサポート電話に電話すると、対策費用としてお金をだましとられる手口です。
☆ポイント
・ 表示された電話番号には電話をかけない
・ 困ったときはパソコンの電源ボタンを押す
【児童の性犯罪被害に注意!お子さんの携帯電話にセキュリティーを!】
児童がSNSを通じて知り合い、交際や知人関係等に発展する前に児童買春・児童ポルノ等にあった被害が高水準です! 約9割がフィルタリングを未設定でした。
☆ポイント
・ フィルタリングを設定しましょう!
・ ペアコントロール機能を設定しましょう!
令和6年の犯罪情勢について
昨年認知された管内の刑法犯認知件数は、前年に比べ約3%減少しました。
皆様の協力もあって、犯罪発生件数は一昨年の増加傾向から減少傾向へと転じさせることが出来、今後とも少しでも発生を抑えられるよう捜査を尽くして参ります。
昨年の犯罪情勢では、認知件数の7割を窃盗犯が占めており、その中で最多認知数は万引きでしたが、大幅増加した手口に
自転車盗(前年の約2倍)
で、中でも無施錠の自転車を狙った被害が約8割を占めます。
窃盗被害は
侵入窃盗(空き巣といった侵入を伴う窃盗)
非侵入窃盗(上記以外の乗物盗や万引きや車上ねらい等の窃盗)
に分類され、管内ではこの非侵入窃盗が特に多く、全窃盗犯の7割を占めるという顕著な特徴があります。
また、全国的に増加している特殊詐欺について県下の発生状況は過去最悪で、昨年10月以降本年に入っても北区内で還付金詐欺や警察官を騙った手口のものが激増しており危機的な状況となっています。
被害を防ぐためには、「犯人からの電話に出ないこと、詐欺の手口を知っておくこと」が大切です。
お一人お一人が犯罪に遭わない、犯罪を起こさせない防犯意識を高めて頂くとともに、防犯カメラを設置するなど、犯罪を起こしにくい住民一体となった安全安心な街づくりに御協力下さい。
~ 不審者を発見したらすぐ110番 ~

巡回連絡は、警察官が家庭、事業所等を訪問し、犯罪や事故の防止等、地域住民の安全で平穏な生活を確保するために必要な連絡を行うほか、困りごと、意見、要望等の聴取に当たる重要な活動です。最近は特に、特殊詐欺等の被害を防止するため、高齢の方に対して直接的・個別的に注意喚起を行っています。笑顔の警察官がお伺いしますので、ご協力をお願いします!
巡回連絡にご協力を!

冬期における交通事故防止
【交通事故防止のポイント】
○ ポイント1
※ 急ブレーキをかけない 急ハンドルを切らない 急加速しない
○ ポイント2
※ フロントガラスが凍結したままの出発(走行)はやめましょう‼
※ リアガラス、サイドミラー等の凍結防止も忘れずに‼
○ ポイント3
※ 降雪時、気温が低下する日はバイク、自転車の運転は控えて下さい‼○ ポイント4
※ 横断歩道合図(アイズ)運動プラスの実践をお願いします‼
※ 歩行者は反射材を活用‼ 車両は早めのライト点灯‼
冬道は、積雪、凍結などによる滑走事故が懸念されます。
安全な速度、車間距離の保持等、余裕ある運転をお願いします‼

県下で交通事故が続発しています。日没後や日の出前の暗い時間帯に高齢歩行者が事故に遭うケースが増加しています。
歩行者も反射材を活用し、無理な横断を控える等、事故防止に努めてください。
~低体温症について~
災害の発生に備えて、避難場所や避難経路の確認、非常用持ち出し袋を準備されていることと思います。
冬の避難生活では低体温症などによる体調の悪化が懸念され、発症すれば最悪の場合、命を失うこともあります。
低体温症について知っておくとともに、防寒対策や非常用持ち出し袋の準備をしておきましょう。
1 低体温症とは
深部体温が35度を下回る状態をいいます。
低体温症が発症すると、さまざまな臓器が正常に働かなくなり、意識を失ったり、不整脈を生じ、最悪死に至ります。
※ 深部体温~ 脳や内臓などの体の内部温度
2 低体温症のレベル


※上記の表はある程度、個人差があります。
☆ 低体温症になる主な原因としては
・ 体の熱が外に放射されたり、呼吸や汗から熱が逃げる、空気の風によって熱が奪われるなどがあります。
☆ 対処法としては
・ 食べる~ 熱を発生するには酸素とカロリーが必要である。
・ 隔 離~ 寒冷な環境(雨、風、雪、濡れた服、冷たい床)から隔離する。
・ 保 温~ 毛布を被せる等、現在の体温をこれ以上下げないようにする。
・ 加 湿~ 体幹部(胸、脇、お腹など)に熱源(湯たんぽ等)を入れる。
(湯たんぽ等の数が少なければ胸に置く)
などが有効です。
※ 手先や足先を温めると末端の冷えた血液が心臓に戻り、ショックを起こす可能性があります。
冬の避難所は防寒対策が必要になります。
冬期の災害に備え、非常用持ち出し袋に防寒対策グッズを加えておきましょう。
【服 装】
〇ニット帽 〇マフラー 〇手袋 〇防寒着 〇オーバーズボン
〇暖かい靴下
【非常用持ち出し袋】
〇マスク 〇使い捨てカイロ 〇毛布 〇冬用寝袋 〇上履き 等

兵庫県有馬警察署