南あわじ警察署長の児玉です。 梅雨空の続く中、市民の皆様にあってはどうお過ごしでしょうか。 当署管内にあっては、7月に入ると4か所の海水浴場が開設されますが、これから増々暑くなり、水の事故が増える季節になります。 特に、小さな子供さんを持つ保護者の方にあっては、水の事故には十分注意してください。 また、休日には地理の不慣れな観光客などが訪れ、交通量も増加すると予想されます。 水の事故に限らす、安全運転を心掛けて交通事故にも十分注意してください。 南あわじ警察署では、引き続き署員一丸となって「安全安心なまちづくり」はもとより「笑顔のまちづくり」のため、全力を傾注する所存でございます。
南あわじ警察署管内では、毎年4ケ所の海水浴場が開かれます。 今年も、 ・慶野松原海水浴場 7月 5日(土)から8月31日(日)の間 ・阿万海岸海水浴場 7月 5日(土)から8月24日(日)の間 ・伊毘うずしお村 7月 1日(火)から8月31日(日)の間 ・沼島海水浴場 7月 19日(土)から8月21日(木)の間 の4ケ所の海水浴場が開かれ、毎年夏休みともなれば、家族連れや観光客などで賑わいを見せています。 家族や友人らと楽しい時間を過ごすために、水の事故には十分注意してください。
水難事故防止に向けて
〇 悪ふざけはやめましょう
水辺では、ちょっとしたいたずらが命にかかわりかねません。 ふざけて人に抱きついたり、押さえつけたりする行為はやめましょう。
〇 子どもから目を離さないでください
保護者が目を離した際に子どもが溺れる事故が、毎年全国的に発生しています。 水辺では、特に小さな子供から目を離さないようにしましょう。 日頃から、子供に対し、危ない場所に近づかないように注意してください。
〇 大人も注意しましょう
昨年、県内で水難事故によって亡くなられた方の大半は「大人」で、魚釣りや作業中に転落したり、遊泳中に溺れたりするなどして命を落とされています。 海や川、池などでは、自身の体力、泳力を過信せず、慎重な行動に努めてください。 また、飲酒後の遊泳は大変危険ですのでやめましょう。
〇 救命胴衣があなたの命を守ります
誤って海や川に転落した方が、救命胴衣を着用していたことで、無事救助されたケースもあります。 ご自身やご家族などの大切な人の命を守るためにも水辺では、救命胴衣を着用しましょう。
 ヨット・モーターボート・水上オートバイ等を利用する皆さんへのお願い
〇 遊泳者などへの接近や危険行為はやめましょう
遊泳者との事故防止のため、海水浴場には水上オートバイやモーターボートなどを乗り入れないようにしましょう。 特に、一部の海水浴場では、条例に基づいて遊泳区域が指定されており、水上オートバイなどを乗り入れた場合、罰せられることがあります。 その他の場所でも周囲の状況を確認し、他者に危険が及ばないようにしましょう。 万が一、事故を起こしたときは、直ちに負傷者を救護するとともに、119番通報・110番通報など必要な措置をとってください。
- 風が強い時や波が高い時は、流される恐れがあるので海に入らないようにしましょう。
- 人気が無い所には、一人で行かないようにしましょう。
- 天候が悪い時は、回復するまで待ちましょう。
- 体調が悪い時は、海に入らないようにしましょう。
南海トラフ地震の被害想定の見直し(R7.3.31)により、南あわじ市の最大津波高が「8.1m」から「9m」、高さ1mの津波最短到達時間が「44分」から「39分」と改められるなど、管内において津波による甚大な被害の発生が予想されます。
先日、管内の災害危険箇所を点検し、福良港湾口防波堤と本庄川水門を確認して参りました。実際に自分の目で見て、警察署長として、改めて、災害警備諸対策の完遂に向け決意を新たにしました。
南あわじ警察署では、署員の災害対処能力の向上を図るため、初動対処訓練、関係機関等との合同訓練等を実施しているほか、各種装備資機材の点検整備も日々行っています。
【福良港湾口防波堤】
【本庄川水門】
災害に備えましょう
災害はいつ発生するかわかりません。夜間に発生するかもしれません。 夜間に災害が発生すると、視界が悪く、状況を把握することが難しくなり、昼間と比べて、より注意が必要です。 そこで、夜間の避難時に注意すべき点について、みなさんにお伝えします。
〇 単独で行動しない
隣近所に声をかけ、できるだけ単独行動は避けましょう。 〇 水路や狭い道は通らない
道路冠水により、水路と道路の区別がつかず、転落する危険性があるため、水路のそばや狭い道は避けて移動しましょう。
〇 懐中電灯などを活用する
懐中電灯やヘッドライトなどで、足元や周囲の安全を確認しながら、慎重に行動しましょう。 懐中電灯などは、必要な時にすぐに使用できるよう、寝室などに置いておきましょう。
夜間の避難は昼間と比べて、リスクが高まります。台風や大雨など、事前に被害が予想できるような場合は、明るいうちに早めに避難するよう心掛けましょう。

南あわじ警察署長 児玉 利幸
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