11月、「霜月」です。文字通りならば霜の降る月であります。
近年の異常気象により立冬を過ぎてもなお25度を超える夏日が続いておりましたが、ようやく霜月らしい気候となってきたのではないでしょうか。
しかしながら、この時期は朝晩の温度差が激しく、外出時の服装をどうしようかなと悩まれておられる方も多いのではないでしょうか。
また、インフルエンザも流行っておりますので、外から戻られた際には手洗いとうがいに心掛けるなど、健康管理に気を付けていただきたいと思います。
兵庫県下における特殊詐欺被害は危機的な状況にあり、10月末現在での被害件数は1,000件を超え、前年から大幅に増加しています。
美方警察署管内においても、11月に還付金詐欺の被害が発生しました。
犯人は役場職員をかたって医療費の還付金があると言葉巧みにだましてATMに誘導し、携帯電話でATMの操作方法を指示しながら犯人が指定する口座に約108万円を振り込ませています。
このほか、美方郡内では、
〇 警察官や銀行協会等をかたって電話をかけ「カードが不正に利用されているから、キャッシュカードの交換手続きが必要である」などと言い、自宅にキャッシュカードや預金通帳を受け取りにくる「預貯金詐欺」
〇 SNSサイトの未払いの料金があり、支払わなければ法的手続きをとるなど、架空の事実を内容とするメールを送信し、ATMや電子マネー、またはネットバンキングを利用してだまし取る「架空料金請求詐欺」
〇 自動音声ガイダンスにより「NTTファイナンスです。料金の未納があるので電話が利用停止となる。詳しい説明は1番を押してください」などと電話をし、ATMや電子マネーを利用してだまし取る。または自宅にキャッシュカードや預金通帳を受け取りにくる「オレオレ詐欺」
などの予兆電話(アポ電)が多くかかってきています。
また、パソコン画面にウイルス感染の警告を表示させ、その修理費として電子マネーを利用してだまし取る「サポート詐欺」も発生しています。
~具体的にどうするの?~
〇 ご自宅の電話に対策を
電話番号通知サービスを利用して「非通知」電話の受信拒否
いつも留守番電話に設定し、内容を確認できるまで電話に出ない
防犯機能付き電話機等の活用
〇 家族や知人に相談する
〇 パソコンに警告画面が表示されても、画面で指定された電話番号にはかけない
~おかしいな?と思ったら警察に電話してください~


「ファミリーマートマツモト湯村店」オーナーが、電子マネーを購入しようとした男性の購入理由に疑問を抱き、販売を断った後直ぐに当署へ通報していただいたことで被害を未然に防止できました。
この功労をたたえまして11月8日、署長感謝状をお渡ししました。
今回の詐欺の手口は、パソコン画面にウイルス感染の警告表示し、その修理費を電子マネーで支払わせる「サポート詐欺」でした。


令和5年4月1日に道路交通法が改正され、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務となりました。
警察庁が9月に発表した本県の着用率は6.2%で、全国平均の13.5%を大きく下回っています。
県警では、県や関係機関と協力して、自転車乗車時のヘルメット着用の啓発活動に取り組んでいるところですが、この度県による自転車ヘルメット着用促進キャンペーンが実施され、ヘルメット購入に対する給付が決定しました。 概要は、
申請期間:令和5年12月上旬から令和6年2月上旬(予定)
対 象 者:住所地が兵庫県内の方で、
① 65歳以上の方
② 1~18歳までの子どもとその親
③ 学生(19~29歳の大学生、専門学生等)
となっています。
予定は変更される可能性があるので、詳細については、兵庫県ホームページを確認してください。

積雪や路面凍結による事故などで度々渋滞や通行止めが発生するなど生活に大きな支障をきたしていた国道9号の笠波峠に、念願の笠波トンネルが10月22日開通しました。
これによりまして、今後、より多くの自動車の通行が予想されますので、今まで以上に安全運転に心掛けてください。


美方警察署長 鯉田 茂樹