
加西市の皆様、こんにちは。
まだまだ寒さ厳しい日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
インフルエンザが猛威を振るい、早くも花粉症の影響がみられる時季となって参りましたので、より一層の健康管理に努めていただきたいと思います。
さて、昨年の市内における治安情勢については、刑法犯の認知件数が198件(暫定値・前年対比-27件)となっており、コロナ禍での行動制限がとられる以前の数値に戻りつつあります。
犯罪発生状況を分析しますと、刑法犯認知件数の7割弱が窃盗犯であり、窃盗犯の主なものとして、自転車盗のほか、万引き、車上ねらい、置引きなどの非侵入窃盗が8割を占めていますが、空き巣や忍込み、空家への侵入窃盗被害などが増加していますので、鍵かけ・戸締りや、各種防犯対策にも配意してください。
深刻な社会問題となっている特殊詐欺被害が年々増加しており、昨年、県内では1,445件・約32億円(暫定値・前年対比+221件・+約10億円)の被害を認知し、認知件数・被害額ともに過去最多となり、市内でも、6件・約3,700万円の被害を認知しています。
県内の特殊詐欺被害の手口別では、還付金詐欺・架空料金請求詐欺・オレオレ詐欺が大半を占めており、犯人からのアプローチは6割が自宅固定電話に電話をかけているほか、国際電話番号が利用されている実態があるため、留守番電話設定にする、国際電話番号の発信・着信を休止するなど、固定電話対策が有効と考えられますので警察に相談してください。
警察では、犯人の検挙に全力で取り組むとともに、特に高齢者等への戸別訪問による防犯指導、水際対策として金融機関やコンビニ店等に対する協力依頼を繰り返し行うなど、被害の未然防止にも力を入れていますが、「お金」に関連する電話やメールなどは、先ず「詐欺」であることを疑い、すぐに警察へ通報してください。
また、特殊詐欺のほか、SNSなどを利用した投資詐欺・ロマンス詐欺の被害が激増していますが、面識がない、どこの誰かも特定できない、SNSなどのメールのやりとりだけで相手を信用し、お金を振り込んだりすることは絶対にやめてください。
次に、市内の交通事故発生状況ですが、昨年は交通死亡事故が1件発生しています。11月19日午前5時過ぎ、玉野町の県道で道路を横断していた高齢女性が大型トラックに跳ね飛ばされて亡くなる非常に痛ましい事故でした。
人身事故は116件・147名(前年対比-6件・+4名)、物件事故は1,141件(前年対比+49件)となっています。
人身事故の発生状況を分析しますと、発生時刻は朝夕の通勤時間帯が多く、発生場所は交差点及び交差点付近が多く、事故の形態は追突と出合い頭の事故が多くなっています。
加西警察署では、犯罪の検挙と抑止、交通事故抑止に向けた取締りや広報啓発など、安全・安心なまちづくり実現のため、本年も署員一丸となって取り組んでまいります。
引き続き、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
お知らせ
ただ今、加西警察署の修繕工事を行っています。
本年3月末までの予定で、来庁される方々にはご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。
加西警察署長 大戸英治