
立春とはいえ、まだまだ寒さの残る時期でありますが、いかがお過ごしでしょうか。
街中では、東灘区の花である「梅」も春支度を整え、寒さの中にも季節は確実に進んでいることを実感しており、休日には、岡本(梅林)公園に行き、昨年は当署への着任後見ることができなかった丘からの梅と海を見渡す景色を是非見たいと心待ちにしている今日この頃です。
さて、新型コロナウイルスに対する自粛ムードの緩和に伴い、人の動きも活発化してきておりますが、それと共に管内での犯罪の発生も増加傾向にあり、昨年中の管内の犯罪発生件数(窃盗や詐欺などの刑法犯認知件数)は986件で、前年(令和3年)と比べて143件増加しています。
犯罪の手口別で見てみますと、
● 空き巣などの侵入窃盗
● 車やバイク、自転車などを盗む乗物盗
● 高齢者等から現金をだまし取る「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」
「架空料金請求詐欺」などの特殊詐欺
が増加しています。
中でも、特殊詐欺については、東灘区内における被害発生件数が64件(前年比+9件)と多発しているほか、高齢者の居宅を対象として犯人からの予兆電話(アポ電)が頻繁にかかってくるなど、極めて憂慮すべき状況となっています。
このため東灘警察署では、挙署一体となって検挙と抑止対策を強化しており、管内に入ってきた受け子(高齢者宅に行ってお金をだまし取ろうとした犯人)の検挙や暴力団幹部組員らを中心とした還付金詐欺グループの検挙などのほか、抑止対策として、金融機関やコンビニエンスストア等と連携し、特殊詐欺被害を未然に防止するための重点的な取組を推進しております。
また、特殊詐欺被害を防止する取組については、区民の皆様方からも多大な御協力をいただいており、去る1月30日には、特殊詐欺被害を未然防止していただいた金融機関職員やコンビニ店員等の方々に対し、署長感謝状を贈呈させていただきました。

東灘署では、今後も特殊詐欺被害を1件でも減らせるよう、署員一丸となって取り組んでまいりますので、区民の皆様方におかれましても
○ 常時、留守番電話に設定し、非通知の電話には応答しない
○ 防犯機能付き電話機等を活用する
○ 予兆電話(アポ電)があった場合には、すぐに家族や警察に相談する
など、自主防犯の強化に努めていただくとともに、主に高齢者の方が狙われる傾向にありますので、御家族やお知り合いに高齢者がおられる方は、注意の呼びかけをお願いします。