
山岳遭難・水難発生状況
山岳遭難

近年、県内の山岳遭難発生件数は100件前後で推移しており、遭難者数は13年連続で100名を超えています。
場所別では約半数が「六甲山系」で発生し、態様別では「道迷い」が最も多く発生しています。年代別では40歳以上の中高年者が全体の約7割を占めています。
令和3年6月に、本県で登山者が熊に襲われ負傷する山岳遭難が発生しており、全国的にも熊に襲われたり、遭遇したりする事故が発生しています。
一般的に、
- 熊は用心深く、鈴などで音を出して人間の存在を早めに知らせれば、逃げたり隠れたりすることが多い
- 昼行性で、通常は黎明薄暮に活動するが、夜間に活動することもある
- 熊による人身被害の多くが出会い頭に起きる
県内の山林にも熊は生息しており、登山中などに熊に遭遇する可能性がありますので、ご注意ください。
また、猪や蜂などの危険な野生生物による事故も発生していますので、ご注意ください。
事前に登山計画を立てるとともにルートや装備品を確認するなど、しっかりと準備をした上で登山に臨みましょう!
登山計画書・登山届は、作成することで計画に不備がないか事前に確認でき、一緒に登山する仲間、家族や職場等と共有するとともに、登山口の登山届ポスト、都道府県警察、自治体などに提出しておけば、万一の場合の素早い捜索救助の手掛かりとなります。
水難

水難のうち、水泳中や水遊び中の事故は夏場に集中して発生しますが、釣り客や通行人の水中転落事案は、年間を通じて発生しています。
年代別では、子供よりも大人・高齢者が多く、死者の約9割を占めています。自己の体力・泳力を過信してはいけません。
水辺では救命胴衣の着用に努めましょう。
加えて、今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、海水浴場の不開設が発表されている箇所もあります。
海水浴場では、通常、その開設者が、
- 遊泳場をフェンス、浮標(ブイ)等で標示する
- 救命浮輪等を備える
- 救助を行うために必要な知識及び能力を有する者を置く
以前は海水浴場が開設されていたけれど、今は開設していない場所や海水浴場開設場所に隣接する場所などは、これらの措置が講じられていません。
海水浴場以外の場所での遊泳は、重大な事故につながる危険性が高まりますので、なるべく開設された海水浴場を利用しましょう。
※ 水難事故等の防止に関する条例が改正され、令和4年7月1日から施行されています。プレジャーボート利用者は改正水難防止条例を確認の上、安全な運航を心掛けてください。
・改正の概要はこちら
・改正条例の条文はこちら
・改正条例にかかる施行規則はこちら
※ 海上保安庁による「事故防止のための情報(ウォーターセーフティガイド)」はこちら(海上保安庁ホームページへリンク)