
山岳遭難・水難発生状況
山岳遭難

近年、県内の山岳遭難発生件数は100件前後で推移しており、遭難者数は11年連続で100名を超えています。
場所別では約半数が「六甲山系」で発生し、態様別では「道迷い」が最も多く発生しています。年代別では40歳以上の中高年者が全体の約7割を占めています。
令和3年12月下旬、兵庫県では日本海側を中心に大雪となり、但馬地方では24時間降雪量が71㎝で観測史上1位の値が更新されるなどしました。
日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)等の影響で、局地的に大雪となることもあり、平地でも車の立ち往生等のおそれがあります。
天気予報等で、
- 上空の寒気が南下
- 強い冬型の気圧配置
- 雪崩に注意
入山前から気象情報を確認し、状況に応じて山域の変更や早めの下山を行うなど、冬期の登山等はより慎重に行う必要があります。
事前に登山計画を立てるとともにルートや装備品を確認するなど、しっかりと準備をした上で登山に臨みましょう。
登山計画書・登山届は、作成することで計画に不備がないか事前に確認でき、一緒に登山する仲間、家族や職場等と共有するとともに、登山口の登山届ポスト、都道府県警察、自治体などに提出しておけば、万一の場合の素早い捜索救助の手掛かりとなります。
水難

水難のうち、水泳中や水遊び中の事故は夏場に集中して発生しますが、釣り客や通行人の水中転落事案は、年間を通じて発生しています。
年代別では、子供よりも大人・高齢者が多く、死者の約9割を占めています。自己の体力・泳力を過信してはいけません。
水辺では救命胴衣の着用に努めましょう。
加えて、今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、海水浴場の不開設が発表されている箇所もあります。
海水浴場では、通常、その開設者が、
- 遊泳場をフェンス、浮標(ブイ)等で標示する
- 救命浮輪等を備える
- 救助を行うために必要な知識及び能力を有する者を置く
海水浴場が開設されず、これらの措置が講じられていない場合、重大な事故につながるおそれがありますので注意が必要です。
※ 水難事故等の防止に関する条例が改正され、令和4年7月1日から施行されています。プレジャーボート利用者は改正水難防止条例を確認の上、安全な運航を心掛けてください。
・改正の概要はこちら
・改正条例の条文はこちら
・改正条例にかかる施行規則はこちら
※ 海上保安庁による「事故防止のための情報(ウォーターセーフティガイド)」はこちら(海上保安庁ホームページへリンク)