ウサギとカメ
明石市民の皆さん、こんにちは。
今回は、以前、ある方から教えていただいた「ウサギとカメ」のお話を紹介したいと思います。
「ウサギとカメ」は、皆さんもよくご存じかと思います。
ウサギから歩みの鈍さを馬鹿にされたカメが、ウサギに山の麓までの競争を挑みます。最初はウサギが大きくリードしますが、油断したウサギが途中で居眠りをし、その間にカメがゴールして勝利するというお話ですよね。
このお話からは、「油断大敵」といった教訓が得られます。
しかし、このお話には、もう一つの見方があるというのです。
それは、ウサギとカメとでは視点が違ったということです。
ウサギはカメを見て競争をしていたと思われます。だからカメから大きくリードしていることを知って油断したのです。一方、カメはゴールである山の麓を見ていました。だから眠っているウサギを抜いた後も、脇目も振らずゴールを目指したのです。
こちらの見方からは、目の前の出来事に惑わされたり一喜一憂することなく、目標を正しく見据えることが重要との教訓が得られるのです。
さて、明石警察署の目標ですが、明石市内にお住まいの皆さんが安全と安心を実感できるよう、治安水準をより高めていくことに尽きます。
犯罪や交通事故等を抑止するため、パトロールの強化やタイムリーな情報発信等を行うとともに、発生した事案に対しては迅速に対応して解決を図るといった活動をカメの如く地道に積み重ねていきたいと考えています。ご協力をお願いします。
ところで、「ウサギとカメ」には、いくつか続きのお話があることをご存知でしょうか?
などがありますが、私のお気に入りは次のお話です。
あるとき、ウサギがカメに再戦を申し入れました。再戦の結果はウサギの圧勝でした。カメは負けたにもかかわらず微笑んでいます。ウサギがその理由を問うと「前回の競争の時よりタイムが良かった」と答えました。カメは過去の自分と勝負し、勝利していたのです。


明石警察署長
中村 信幸

令和5年4月1日から、自転車乗車用ヘルメットの着用が努力義務化されました。
令和4年中、県内で22名が自転車事故でお亡くなりになり、そのうち12名が頭部致命傷でした。
頭部を守りましょう!
万一に備え、ヘルメットを着用してください!!