南あわじ警察署長の中井です。
春爛漫の時期を迎えましたが、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、3月26日付で、兵庫県警の人事異動が行われましたが、引き続き、署長として南あわじ市の治安維持に当たることとなりました。
また、課長では、刑事生安課長の髙本警部が須磨警察署に異動し、その後任として、垂水警察署から細川警部が着任したほか、駐在所勤務員等の異動もありました。
新体制となり、心新たに、南あわじ市の安全安心な暮らしを守るため、努力してまいりたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。
春の全国交通安全運動の実施!
「一人一人の心がけで交通事故をゼロにしましょう」
南あわじ市内の交通事故発生状況につきましては、本年2月末、人身事故件数20件(前年同期比+2件)、傷者数23人(同+1人)と増加しており、3月17日には、南あわじ市広田中筋の河川管理道路において、自転車に乗った女性が溝に転落してお亡くなりになる交通死亡事故も発生しています。
このような交通情勢の中、4月6日(土)から4月15日(月)の10日間、春の全国交通安全運動が実施されます。
期間中、南あわじ市交通対策協議会では、同運動が皆様に交通ルールの遵守や安全運転の重要性を再認識していただく絶好の機会と捉え、中山峠におきます街頭呼びかけやマクドナルドと連携した交通安全キャンペーン等を通じ、「南あわじSSS(スリーエス)作戦」
1 SLOW(スロー)
・ 運転する時は、ゆとりを持って、安全速度で運行しましょう。
・ 横断歩道を通過する際は、歩行者を見落とさないよう減速しましょう。
2 STOP(ストップ)
・ 一時停止場所では、必ず止まって、安全確認をしてから進行しましょう。
・ 横断歩道に歩行者がいるときは、止まって歩行者を先に横断させましょう。
3 SEATBELT(シートベルト)
・ 車に乗る時は、どの席に乗車しても、シートベルトを締めましょう。
や道路横断中の歩行者の交通事故を防止するために、自発光式反射材の着用を促進する「南あわじホタル作戦」等に沿った交通安全啓発活動を推進するほか、警察としましても、できるだけ多くの警察官を街頭に配置させたり、飲酒運転等の悪質な交通違反の取り締まりを強化するなど、各種交通事故防止対策を推進してまいりますので、南あわじ市で、悲惨な交通事故が1件でも減少しますように、家庭、職場、地域におきまして交通安全の輪を広げていただきますようお願いします。
南あわじ市と南あわじ警察署との
『特殊詐欺被害防止に関する協定』を締結!!
兵庫県内における特殊詐欺の情勢につきましては、令和5年中の被害認知件数は1,224件、被害総額につきましては約19億9,000万円で、前年対比で被害認知件数は150件、被害額は約8,000万円のそれぞれ増加となっており、危機的状況となっています。
また、南あわじ市内におきましては、昨年の被害認知件数は5件、被害総額で約1,380万円となっており、今年に入りましても、
○ 市役所や年金機構の職員を騙る者から、医療費の払い戻しがある等と言って、ATMに誘導させ、現金を騙し取る手口
○ 携帯電話の未払いがあると言って、コンビニで電子マネーを購入させる方法により現金を騙し取る手口
等の特殊詐欺のいわゆる「予兆電話」が多く架かってきており、実際に、犯人に誘導されて、ATMまで行き、危うくお金を振り込みそうになった事案も発生しています。
特殊詐欺の被害者のおよそ8割は65歳以上の高齢者であり、当署におきましては、戸別訪問等により個々の高齢者に対する特殊詐欺への注意喚起活動を強力に推進しているところでありますが、多発する特殊詐欺から高齢者の方を守るため、3月15日、南あわじ市役所市長室におきまして、南あわじ市と南あわじ警察署との「特殊詐欺の被害防止に関する協定」を締結しました。
この協定は、警察活動を通じて特殊詐欺の被害に遭うおそれが高い高齢者を把握した際に、高齢者本人の同意のもと、南あわじ市へ情報提供を行い、市役所地域包括支援センター等による高齢者福祉業務を通じた福祉的な支援につなげることで、被害防止を図ることを目的としております。
協定の開始は令和6年4月1日からで、南あわじ市と南あわじ警察署が更なる連携強化を図ることで、特殊詐欺の被害防止につなげていきたいと考えています。
特殊詐欺は、誰でも被害に遭う可能性があります。
電話で「還付金があります。」等のお金の話がでたときは詐欺ではないかと疑い、必ず誰かに相談したり、警察まで連絡していただくようお願いします。
SNS型投資詐欺とロマンス詐欺の被害が急増中!!
SNSを通じて知り合った相手から、投資による儲け話を勧誘され、お金をだまし取られる「SNS型投資詐欺」の被害や、SNSやマッチングアプリで接触したきた相手に、恋愛感情を抱かされ、多額のお金をだまし取られる「ロマンス詐欺」の被害が全国で多発しておりますが、この南あわじ署に対しても被害や相談が寄せられており、注意が必要です。
インターネットで知り合った人物は、そもそも実在するのかさえ分かりません。
振り込んだお金は返ってきません。
もし、SNSで知り合った相手との投資話や恋愛感情等によるお金の話が出てくれば、お金を振り込む前に必ず、警察へ相談してください。
高校生自転車交通事故防止アクションプログラム表彰式にて
県立淡路三原高校が受賞
高校生自転車交通事故防止アクションプログラムとは、高校生の自転車の正しい交通ルールと交通ルールの更なる浸透を図るため、
① 県下全ての高等学校の1年生を対象に、自転車の安全利用にかかる「教養動画」等を活用した事前学習を実施
② 参加校を募集し、同校の1年生を対象とした「自転車交通安全テスト」を実施
③ 参加校の全学年を対象に、自転車の安全利用を実践する「無事故無違反・チャレンジ」を実施
していただき、その結果、取組が優秀で、かつ、無事故無違反を達成した学校に対し、警察本部長賞等を授与するものです。
今回、自転車の無事故無違反を達成し、交通安全テストの成績が優秀であった「県立淡路三原高等学校」が兵庫県警察本部長賞を受賞されました。
県立淡路三原高等学校の皆様、受賞おめでとうございます。
引き続き、自転車の安全利用が継続できるよう頑張ってください。
災害時は、早めの避難を心掛けましょう!
南海トラフ地震など、災害時には早めの避難行動が極めて重要です。
そこで、避難に関して、皆さんに気をつけていただきたいことをいくつかご紹介します。
○ 日頃の備え
・ 避難場所の確認
いざという時に備えて、日頃から小中学校、公民館などの自宅近くの避難場所を確認しておきましょう。
・ スリッパや靴を寝室に置く
家具が倒れたり、割れたガラスが散乱するおそれがありますので、足元の安全確保のためにも、用意しておきましょう。
・ 非常用持出袋の準備
非常用持出袋は玄関などの、すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。
荷物は必要最小限とし、両手が使えるよう、リュックサックを使用しましょう。
○ 避難時の注意事項
・ 正しい情報を入手する
避難をする際は、テレビやラジオ、防災行政無線から正しい情報を入手しましょう。
・ 電気やガスに注意する
避難をする際は、通電火災などの二次被害を防止するため、ブレーカーを切り、ガスの元栓を閉めましょう。
・ 近所で声を掛け合いましょう
一人で避難すると、怪我をした時に助けを呼べません。
避難する時はできるだけ、複数人で避難しましょう。
また、近所に一人暮らしの高齢者などが住んでいる場合は声を掛けて、一緒に避難をするよう、心掛けましょう。
災害はいつ発生するかわかりません。日頃から災害に備えましょう。
家族の絆でSTOP!オレオレ詐欺
皆さん、「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)をご存じでしょうか。
「SOS47」とは、全国で被害が相次いでいる「特殊詐欺」を防止するため、兵庫県出身で警察庁から特別防犯対策監に委嘱されている杉良太郎氏の呼びかけで集まった著名人で結成されたプロジェクトチームで、全国47都道府県警察とともに、特殊詐欺に関する手口や防止対策等について、広報啓発活動を行っています。
令和5年12月16日、警察庁で特別防犯支援官に委嘱され、「SOS47」として活動されている「AKB48」の岩立沙穂さんが、南あわじ警察署に訪れてくださり、兵庫県民に対し、特殊詐欺の被害防止を呼びかける動画の撮影を行いました。
特殊詐欺の被害防止のための動画は3本撮影されており、今後、兵庫県警のSNS等で公開される予定ですので、是非、ご視聴をよろしくお願いいたします。
動画撮影後、岩立沙穂さんと懇談させていただきましたが、特殊詐欺のほとんどが、家の固定電話にかかってくる1本の電話から始まります。
岩立沙穂さんからも呼び掛けがありましたが、特殊詐欺を防止するためには
○ 特殊詐欺の犯人にだまされないため、一人ひとりが防犯対策をとること
○ そのためには、防犯機能付きの電話を使ったり、必ず留守番電話に設定したうえで、相手が確認できるまで応答しないこと
が重要です。
南あわじ市においても、還付金詐欺等の被害が発生しています。
特殊詐欺に遭わないためには、「知らない電話番号」の電話に十分注意することが有効であり、電話で、「ATMで手続きを」の言葉が出れば、それは還付金詐欺の定番のだまし文句ですから、電話を切って、警察まで通報をお願いします。
警察庁ホームページでも、紹介しています。
詳しくはこちらをご覧下さい!
(警察庁ホームページ(特殊詐欺対策ページ)にリンクします。)
南あわじ警察署長 中井 秀樹